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仏像の種類(概説)

仏像の種類は如来、菩薩、明王、天部の4種類に分けることができます。加えるに、円空は気に入った人物や日本古来の民族宗教に出て来る神様、仏さまなど自由奔放に作品を残している。このページの記述は参考程度に見て頂ければ幸いです。


そして、仏の世界にも役割分担があると理解して下さい。数千年の仏教の歴史の中で「如来」「菩薩」「明王」「天部」に分類されます。

如来
如来とは修行を行い、悟りを開いた人のことを意味します。如来は人が死んだときに極楽浄土に迎い入れてくれたり、人々を病気から救ってくれたりして下さいます。そして悟りを開いた如来の仏像は以下の様な仏像があります。
如来の仏像の種類
釈迦如来(しゃかにょらい)
薬師如来(やくしにょらい)
阿弥陀如来(あみだにょらい)
毘盧遮那如来(びるしゃなにょらい)
大日如来(だいにちにょらい)
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菩薩
菩薩とはこれから悟りを得る者を意味します。菩薩は、悟りを求めて修行をしながら人々を救うことを使命としています。菩薩様は、あらゆる人々を救うために姿を次々に変えて現れます。
菩薩の仏像の種類
聖観音(しょうかんのん)
十一面観音(じゅういちめんかんのん)
千手観音(せんじゅかんのん)
如意輪観音(にょいりんかんのん)
准胝観音(じゅんていかんのん)
馬頭観音(ばとうかんのん)
文殊菩薩(もんじゅぼさつ)
普賢菩薩(ふげんぼさつ)
勢至菩薩(せいしぼさつ)
地蔵菩薩(じぞうぼさつ)
弥勒菩薩(みろくぼさつ)
・・・・・・
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 明王
明王は如来や菩薩のようなやさしいお顔をしていません。明王は人を叱りつけてでも諭し、煩悩から救う役目があります。仏像は慈悲深い優しいお顔をしているのが普通ですが、明王は概して怖い怒ったお顔をしてるのが一番の特徴です。でも怖い怒ったお顔をしていますが、本当は優しい仏様なのです。
明王の仏像の種類
不動明王(ふどうみょうおう)
降三世明王(こうざんぜみょうおう)
軍荼利明王(ぐんだりみょうおう)
大威徳明王(だいいとくみょうおう)
金剛夜叉明王(こんごうやしゃみょうおう)
愛染明王(あいぜんみょうおう)
烏枢沙摩明王(うすさまみょうおう)
孔雀明王(くじゃくみょうおう)
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天部
天部とは古来インドの神話で活躍した神々が、仏教に取り入れられたものです。天部の仏像は仏法を守る役目を持った神々のことです。形は大きく6種類のパターンに分けられます。
天部の仏像の種類
「貴人形」中国風の衣装をまとっています。
・・・梵天(ぼんてん)、帝釈天(たいしゃくてん)
「天女形」ふくよかな女性像。
・・・吉祥天(きっしょうてん)、弁財天(べんざいてん)
「鬼神形」特異な風貌を持っています。
・・・風神、雷神
「武将形」武器を持っています。
・・・執金剛神
「鳥獣形」動物の姿をしています。
・・・歓喜天


持国天(じこくてん)
広目天(こうもくてん)
増長天(ぞうちょうてん)
多聞天(たもんてん)
金剛力士(こんごうりきし)
宮昆羅(くびら)
伐祈羅(ばぎら)
迷企羅(めいきら)
安底羅(あんてら)
あんに羅(あんにら)
珊底羅(さんてら)
因達羅(いんだら)
波夷羅(はいら)
摩虎羅(まこら)
真達羅(しんだら)
招杜羅(しょうとら)
昆羯羅(びぎゃら)
阿修羅(あしゅら)
迦楼羅(かるら)

天部にはまだまだ多くの仏像があります。
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このように多くの文献によれば、仏の姿を表した仏像は、如来、菩薩、明王、天部の4種類にわけることができます。ただ、日本古来の民族宗教の神様、仏様も便宜的にこの分類に追加したことをお断りしておきます。

最後に円空仏の世界に限ってもことですが、限りなく人に近い神様、仏様も「信仰する人たち」として分類したことをご了承下さい。

信仰する人たち
善女龍王(ぜんにょりゅうおう)
善財童子(ぜんざいどうじ)
賓頭盧(びんずる)
柿本人麻呂(かきのもとひとまろ)
尼僧(にそう)