30年ほど前、飛騨路の小さなお寺で出会った円空仏の素朴な"微笑み"がいつまでも忘れられなくなりました。数年後、K師の工房に毎月通うようになり、円空彫りの世界に飛び込みました。
K師から与えられたテーマは「100人に作品を貰ってもらう」ということでした。親類の法事、同窓会、自分や家族の知人、MIXIの友達など作品を貰ってくれる人の輪を拡げました。そこで気がついたことは「仏像作品を貰ってもらうことの難しさ」でした。
ふと思い付いたのは「作品のネット販売」でした。最初に買ってくれたのはMIXIの友達でした。
それから10数年になりますが、47都道府県は元より海外のお客様も含めて1000人を超える多くの円空ファンに作品を届けることが出来ました。そして多くの人と出会い、作品を通して人生の喜びや悲しみ、人々の日々の喜怒哀楽に触れることが出来ました。